2009年10月2日金曜日
雨は悲しい
落ちた雫をなんと呼ぶ? 誰か 涙 と名付けたよ… 泣き出した空を見上げた僕は前向きだっただろうか? 幾度と越えた季節の中に、同じ季節は見つからない。 夏の終わりに降り出した秋を迎える雨雫。 地面を打ったその雫 誰かが 雨 と名付けたよ… 空の落としたその涙、誰かが 雨 と名付けたよ… 一人寂しく謳った言葉 自分の雫に染みていく。 雨が晴れれば虹が出る。 それじゃあ僕の目にも見えるかな? 晴れた空を見上げた僕は前向きだっただろうか? 誰かが名付けた 涙 に名付けた 僕が流した涙の名前 一人寂しく謳った涙 頬伝った「寂時雨」あなたに愛を告げた夜は、雨が降っていました あなたが想いを受け止めてくれた夜も、雨でした 外は冷たかったけど 心はとても暖かかったです あなたと知り合った時も あなたと言葉を交わした日も あなたのことを想う時も あなたにはじめて逢った日も 外はいつも冷たい雨が降っていました 雨は悲しい空の涙だと人は言うから 子供の頃からあまり好きではなかった けれどもわたしには 二人の想いを結んでくれた奇跡の始まりだから 今はもう悲しいとは思わない 雨の降る夜はいつもわたしの中で何かが変わる だから少しずつ雨が好きになる 柔らかい雨は、わたしにとても優しいから。